絵本『いただきます』

『いただきます』は文字のない絵本です。
いま食べてるこれはなにかな? どこからどうやってここまできたのかな?
そんなことを話しながら読んでいただければ嬉しいです。

◎作・絵 ナオヤ(agasuke

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どこで手にはいるの?

保育園や幼稚園などで読み聞かせをしたい、展示をしたいなどの要望がありましたら、都度対応させていただきますので、お問い合わせください。誰でも簡単に手にしていただけるよう、出版を目指しております。応援よろしくお願いいたします。

豆絵本を自分でつくれるPDFも公開してますので、そちらもご利用ください。イベント会場などで、いただきますプロジェクトのメンバーに声をかけていただければ、手作りの小さなサンプルをお渡しできます。

『いただきます』の豆絵本をつくろう

ミニサイズの絵本をつくれる印刷データです。PDFをプリントして、切って貼って、つくってみてくださいね。» PDFをダウンロードする

絵本を描いたきっかけ

最初にこの絵本を描いたのは、2008年の冬だからもう3年以上も前のことで、描いたあと、とくに誰に見せるでもなくほったらかしにしていました。2011年の11月11日に「いただきますの日」というプロジェクトが立ち上がったのをきっかけに、そういえば昔こんなのを描いたんだよ。と友人にみせたのがこのプロジェクトのきっかけでした。

絵本を描きたいと思った、もともとのきっかけはなんだったんだろう。たぶん、いくつか。というか、いっぱいある気がします。

今となってはあれは「釣り」だったのかもという気もしてて真偽のほどはよくわからないのですが、「給食費払ってるんだから子どもにいただきますって言わせるな」みたいな親がいたとかいないとかいうのが話題になったことがありました。そもそも、等価交換してるのにお金を払ってる方が偉いっていう感覚がおかしいとか、この話のツッコミどころはたくさんありますが、これをきっかけにいろいろ考えてた時期もたしかにありました。「いただきます」にはもっといろんな意味が含まれてるんだよ。と。

私たちの生活は、いろいろなつながりの中で営まれているけど、そのつながりは少し見えにくくなってるように思います。いま使ってる電力は何由来だろうだとか、東京でガス栓をひねると、氷が減って掘削しやすくなった北極からの天然ガスが何割か混ざってるらしいとか、普段の生活で気づくのはかなり難しいですよね。「いただきます」は、自分に一番身近な食事を通して、つながりに感謝する言葉。この絵本に触れた子どもが、ごはんを食べるときはもちろん、普段の生活の中でも「これはどこからきたのかな」と自分を取り囲んでる様々なつながりに興味を持ってもらえたら嬉しいなあと思っています。

中には、仏教由来の言葉でしょうとか、合掌するとかしないとか、言葉に出すとか出さないとか、いろいろな考え方があると思います。僕は形式が本質ではないとは思っているし、形式ばかりで本質が伴ってない感じのものはあまり好きではないけど、一方で、形式が本質を思い出させる装置になりうるということも事実です。『ボクは坊さん。』の中でミッセイさんが、「宗教はグッドアイデアの保存装置」みたいなことを書かれていて、なるほどなあと思ったことがあります。そして、仮に宗教的なアイデアだったとしても、こうして、逆に日常の中に保存できたグッドアイデアはさらにスゲイんじゃないか。という気もしているのです。

英語の勉強をしていて、「いただきます」に該当する言葉がないと知った時、是非海外に輸出したいと思いました。
世界に「itadakimasu」を広めたいなー。マータイさんには悪いけど「mottainai」よりも広めたいわー。と思っております。
(ナオヤ)

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