山形の旅 〜結局食べてるだけだった… 編

こんにちは。
絵本「いただきます」の中に出てくる、現場の様子を取材する旅第一弾、
今回は、山形のトマト農家「とまとやよずべぇ」さんに、
8月はじめ、取材の旅に行ってきました。

絵本を描いたナオヤさんのご実家が山形ということもあり、
ご実家に泊まらせて頂いた1泊2日の旅…!


◎取材・文 山本ペロ

牛肉どまん中からスタート!

はりきって旅のしおりまで作りました…汗。

グラフィックデザイナーに渡すのにWordで!!

今回は、検討したあげく、時間をかけて深夜バスで行くよりも、
ちょうど発売されていました
「東北フリー乗車券(東京近辺ー東北が安い)」を使って、
新幹線で行ってまいりました。

ナオヤさんおススメの弁当、「牛肉ど真ん中」。うすーく切ってチリチリしてる牛肉が一面に敷き詰められたお弁当! うまいっす!!

ぶどうからワインまで作ってる、タケダワイナリーでべろんべろん

まずは、ナオヤさんのたっての希望で、
タケダワイナリー」。

ぶどう栽培から製造まで行っているワイナリー。
蔵王スター」というワインを、
どこかで見かけた方も多いと思います。

ワイナリーの周りは、本当に見渡す限りのぶどう畑!

奥さん、これ画面の端から端まで全部タケダワイナリーのぶどう畑っすよ。しかもこれほんの一部。

もうなっているぶどうもありました。

しかして、時期的に完全にオフシーズン。
がらんとした部屋を見学しました。
もうすぐ、ここの部屋や、上の駐車場も、ぶどうのケースやワインでいっぱいになるようです。

タケダワイナリーのワイン貯蔵庫

ひんやりして、心地よい湿度(まるで竪穴式住居の中のようw)のワイン貯蔵庫。厳しい温湿度管理のため、室内立ち入り禁止。

そして、オフシーズンに来た私たちを気にしてくださった
案内の方が、思いっきり飲ませてくださいました。
お酒弱いので、ついつい飲み過ぎて顔が真っ赤に…

赤ら顔のペロ

目も死んでる…

飲めないわたくしが超うまかったのは…
蔵王スター アイスワイン 白(甘口) 720m

ぶどうジュースもおいしかったです。
ナオヤさんも、アイスワインのロゼを実家のおみやげに買っていました。

アイスワイン、本当ジュースみたいでうまかったです。。
これがあのデラウェアからできたというんですからオドロキ。
お酒が弱い方は、とくにおいしく飲めると思います。

山形新幹線 かみのやま温泉駅からタクシーで5分です。
ワイン好きの方はぜひ…。試飲が、お酒弱い私でも楽しかったです。

タケダワイナリー
山形県上山市四ツ谷2丁目6-1
http://www.takeda-wine.co.jp/

ちょっとだけ酔っぱらった私たちは、
今日、泊めてくださるナオヤさんのご実家へ。

ただのそば屋じゃなかった! 恐るべしじゅんさい沼

ナオヤさんから「そば屋で働いている」と聞いていた、
お母さまに迎えに来て頂き、お母さまの仕事が終わるまで、
おそば屋さんでひとやすみ… と思いきや!
どーん! おそば屋さんからの窓からの景色が!!

撮影:たしろさん(いただきますプロジェクト制作・進行担当)

なに、この大きい沼の絶景は!!

聞くと、このおそば屋さんはただのそば屋ではなく、
この高級食材「じゅんさい」が自生して
まるで畑のようになっている「じゅんさい沼」
でじゅんさいをとっていて、
そのとれたてのじゅんさいをお蕎麦と食べるという、
地域の名物店なのだそう…。

今は、じゅんさいも採れる場所がどんどん減っているので、
貴重なところなのだとか…。

しかも、蕎麦の実も自家製。そばも自家製でうっているらしい…

す  ご  い !!

「(…というかこのお店に取材に来てもよかったんじゃ…)」

「(今日のじゅんさい採りの時間終わってるし…)」

と、心の中で思う、私とたしろさん… 笑

「じゅんさい食べていく~?」
のナオヤさんのお母さんの声に、
ぜんぜん遠慮しないで「はい!!」と元気よく返事する私たち。

瓶詰や袋詰めになってないじゅんさい、
一度でいいから食べたかったのですが、
まさか、まさかここで叶うとは!

撮影:たしろさん

トローンとした天然のゼリーにつつまれた、若芽を、酢醤油で頂きます。
歯触りもシャクシャクして、トロシャク!

しかし、スーパーで見た瓶詰より大きいなー。

あとで行った、沼近景。撮影:たしろさん

そばの陣 じゅんさい
山形県村山市大字田沢字新西2163-3
http://sobanojin.jimdo.com/

奥さん、知ってました? ウニって海苔食べるんすよ…

そして、その後、今日お世話になるナオヤさんのご実家へ。
家に着くと、畑で、夕飯の野菜の収穫をさせて頂きました。

今日食べるきゅうりを吟味するナオヤさん

たくさんとれました!

おなじようにたくさんとれたトマトで、
すかさずトマトジュースを作ってくださる、
ナオヤさんのお姉さん
(イラストレーター・エッセイストのきくちいまさん)。
実はわたくし、きくちいまさんの長らく
ファンだったのでちょっと緊張するかな…と思いましたが、
おうちの雰囲気がなごやかで、ほっとしました。

できたてのトマトでジュース!
おいしーーい!
私は市販のトマトジュースは飲めないけど、
これはスッキリしててゴクゴク飲んだ!

そして、お姉さんから突如の指令、
たまたま(!)送られてきたウニから
ウニが食べている途中だった、海苔をはがす作業…っ!

この真剣な目!!

私は途中で手がプルプルしてきましたが、
さすがデザイナーが生業のおふたりは、器用にはがしてました…。
このはがした海苔、見かけはまさに「ごはんですよ」。
しょうゆかければ超珍味なんじゃないか…?!
と思ったけど、自粛。

畑からとってきたゆうがおの実は、お姉さんが細く向いてハンガーにつるしてかんぴょうにしてました。

そして、とってきたお野菜で夕食までいただいてしまいました…。

まずはうに丼! 緊張して思わずウニをすくなくとってしまい、
若干後悔の図… 笑

そして、雑草「すべりひゆ」ときゅうりの酢の物。
すべりひゆのシャキシャキ感が、すっごくおいしい!!
雑草なのに、きゅうりという、
まさしく食卓酢の物大スターと、堂々とわたりあっています。
この子なら、紅天女を演れるわ…そうよね? 紫のバラの人!!!(謎

ということで、もし私の住んでいる横浜で見つけたら、
摘みまくってゆでまくろうと思いました…。
(が、いまだ見つからず…)

デザートに「近所の人から頂いた」というすいかを頂きましたが…
しっかり甘くて味があって、おいしかった!
さすが、山形のすいか!。 名産地の尾花沢のものではないそうですが、
それにしたってすごくおいしかったです。

ああ~おいしかった、とお世話になりっぱなしで、床についたのでした。

ひつじの隣でひつじ食う

次の日、とまとやよずべぇさんのところへ行った帰りに、
とまとやよずべぇの代表、小野さんのお友達であり、
なおかつナオヤさんのご実家に近い、ジンギスカン屋、
「ひつじや」さんで夕食を食べました。

店の前にある羊小屋…。これからおまえたちの友達を食べに行くよ…。撮影:たしろさん

撮影:たしろさん

常連さんがつぎつぎといらっしゃる店内で、
とってもおいしいお肉に特製たれをつけて食べて、
しかも、なんというか、お店のすみずみまで、
お店らしさがしみこんでいる、
心のこもったお店でした。

アイスクリームもおいしかった!

景色もいい~ 撮影:たしろさん

ひつじや
山形県村山市富並4220-15
http://www5.plala.or.jp/hitujiya/

一見すると、こんな食べてばかりの旅でしたが、
よく見ると、野菜、お肉と、その場でとったものを、
食べているのがほとんどな、1泊2日でした。

山形、すごいなー