地元に暮らすお年寄りのためにと言う思いを受け、女性たちのグループが始めた手作りの市場。毎週店先に並べられる品々とそこに集う地元の方々のお話から、都会へと巣立った子どもたちと離れて暮らす人々の、「いただきます」を探ります。
「いただきますをさがして」カテゴリーアーカイブ
瀬戸内 離島から ~車エビ養殖の現場
瀬戸内の離島、生名(いきな)島。そこに昭和40年代から都市部に向けて車エビを出荷し続けている養殖所があります。その現場には、「良いところにお嫁に行きんさい」と、エビを育てあげ送り出す人が立ち続けていました。
愛媛県と広島県の県境に浮かぶ島から、車エビ養殖にまつわる「いただきます」をレポートします。
「ようこそ、摘み菜の島へ 瀬戸内・弓削島『摘み菜クッキー』」
トッピングしたりミックスしたり。季節のお花や海草、果実をあしらって作る焼き菓子、
「摘み菜クッキー」が瀬戸内の離島・弓削島で作られ始めたのは、今から7年ほど前のことです。
親子で、めぐる季節を感じてもらいたい。
4人の女性たちの手で、野草のクッキーは焼き続けられています。
美味しく、たくましく。まるふ農園の日々。
「まるふ農園」の大根と人参をスープにした。
出汁は昆布だけ、具は野菜だけ、調味料は塩だけ。それでもスープはハッとするほど甘く、大根からは大根の人参からは人参の濃厚な香りがして、今自分は生きている野菜の命を「いただいている」のだと感じた。
まるふ農園が愛媛県の離島・弓削島で新たに就農したのは2014年4月。営むのは2011年に東京からIターンで移住した、古川優哉さん(30)、藤巻光加さん(31)のご夫婦だ。
まるごと、活かしきる。 瀬戸内・佐島生活研究グループ はっさくマーマレード作り
愛媛県の離島・佐島で、長年はっさくマーマレードを作り続けてきた「佐島生活研究グループ」。彼女たちのマーマレードは、大阪や東京など様々な街のお客さまの元へと、お取り寄せされています。はっさくをほぼ丸ごと使った島のマーマレードの、製造現場をレポートします。
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「313(サンイチサン)は父からの贈り物」離島のパン、珈琲工房 「Kitchen 313 Kamiyuge」
築100年の古民家をリノベーションして営まれているパンと珈琲、お菓子の工房「Kitchen 313 Kamiyuge(キッチン サンイチサン カミユゲ)」。そこに暮らす家族の日々をレポートします。
島四国のお接待 弓削島・大谷集落より
島内に設けられた四十八か所の札所を巡る「島四国」。四国をまたぐ巡拝には出ることが難しい瀬戸内の島々で、今も続けられる伝統行事です。
愛媛県の離島、弓削(ゆげ)島のちいさな集落「大谷」のお接待とそれを支えるひとりの女性に、山や磯のめぐみをいただく「いただきます」を学びます。
島の塩工房をたずねて
家で使っている塩はどんな味ですか? どんな舌触りで、どんな色をしていますか? 塩はただしょっぱくてサラサラで白いものだけじゃない・・・。
愛媛県の離島、弓削(ゆげ)島で作られている塩を初めて口にした時、味の複雑さに驚きました。自然の素材と向き合いながら職人が炊き上げていく、製塩の現場からリポートをお届けします。 続きを読む
牛の解体 〜加古川食肉センターで見学してきました。
スーパーやお肉屋さんで、お肉が売られているのは、普段からよく見かけます。ちょっと田舎に行けば、牛を飼っているところも簡単にみることができます。でも、牛がお肉屋さんに並ぶその途中のことは、なかなか遠いものに感じます。どこかでその作業が行われているはずなのに、どこでやってるか知らない。そういう風に感じてる人は多いような気がします。
漁師の息子にきく! 漁の素朴な疑問 Q&A
先日、今後の「いただきますの現場」の取材のために、
新潟の漁師の家で育ち、東京海洋大学の大学院を卒業、築地でも働いてらした、ながさき一生(いっき)さんにお話を伺ってきました。
「とまとやよずべぇ」小野貴之さんのお話 〜山、川、旅、そしてトマト
私たちは普段、「いただきます」を言うとき、本当に心から言えているのだろうか? 食べ物の原料、調味料、食器…。食卓に乗せられたものはそれぞれに想いを馳せるには多すぎるというのに…。決して「本当に言いつくせることのできない言葉」、それが「いただきます」という言葉の本質なのかもしれない。
この連載はそれでも「いただきます」という言葉を見つめつづけていくために、私たち「いただきますプロジェクト」のメンバーが、さまざまな場所に行ったあしあとです。「いただきます」ととなえる時に、この文章で出会った人たちの姿が、多くの人の心に思い出されることを祈って。
托鉢の「いただきます」~私は、この世界を織り上げている断片のひとつ。
絵本『いただきます』に平行して、
「いただきます」の現場を取材し、
かつみなさんにその取材の様子をお伝えする
「いただきますをさがして」。
また、「この人の『いただきます』を知りたい!」という
ことを、少しずつお伺いして記事にしようと思います。
今回は第一弾。托鉢の修行を経験した方に、
「人から頂いたたべものを食べる」生活から見えた
「いただきます」の世界についてお話頂きました。
山形の旅 〜結局食べてるだけだった… 編
こんにちは。
絵本「いただきます」の中に出てくる、現場の様子を取材する旅第一弾、
今回は、山形のトマト農家「とまとやよずべぇ」さんに、
8月はじめ、取材の旅に行ってきました。
絵本を描いたナオヤさんのご実家が山形ということもあり、
ご実家に泊まらせて頂いた1泊2日の旅…!
野口勲講演会 〜固定種について伺ってきました。
『知の航海2012 ぐるぐるエネルゴロジー Vol.2 「これからの種(タネ)」』で、野口種苗研究所の野口さんのお話を聞いて来ました。
鶏の屠殺 〜屠殺ワークショップの工程を絵にしました。
畠山千春さん主催の屠殺ワークショップに参加し、学んだ工程を絵にしてみました。
このような内容を(しかも、このようなタッチで)描くこと自体、ご批判もあるかもしれません。僕自身、描きながら迷いも生じました。ただ、屠殺の現場を見たり、体験するということと、鶏って殺して食べてるんだよーという話だけとの間を埋めるものがあってもいいかもしれない。そんなことを考えながら描いてみました。